第7章子どもは、自分を作ろうと思った目的を知りたかった。

Last Updated on 2022年9月9日 by 高橋 秀明

いくつか質問させてもらうが良いか?

はい、お願いします。

以前もすこし話したので、繰り返しの質問になるが。

子どもを作ろうと思った目的を教えてくれ。子どもを作ろうと思った目的じゃ、どうして子どもを作ろうと思ったか?という質問じゃないぞ。目的じゃぞ。

高校に入ろうと思ったときも、会社に入ろうと思ったときも、ちゃんと目的があったじゃろ? お風呂に入るときでも寝るときでも良いぞ。どんな行動をするときでも、人は何かしらの目的があるんじゃ。その目的を達成するために行動するわけじゃな。

じゃあ、子どもを作ろうと思ったときの目的を教えてくれ。まあ、誰かに言え!って言っているわけではないので、ぶっちゃけ本当のところを聞かせてくれ。

実は。。。何も考えていませんでした。

そうか、何も考えていなかったんじゃな。うん、分かった。本音を答えてくれて、わしゃ嬉しいぞ。ありがとうな。うん? 他にもあるのか?

はい、老後が心配だったので、子どもに世話してもらおうと思っていました。

なるほど、そう思っていたんじゃな。年を取ったら身体が言うこと効かなくなるし、老後は不安も増えると思ったのじゃな。分かった。うん? 他にもあるのか。良いぞ、聞かせてくれ。

周りの友達がみんな結婚して子どもがいるので、その仲間入りをしたいと思ったし、両親から「まだ作らないのか」と言われて、作らなかったらグチグチずっと言われ続けるのが嫌だったので。

そうか、周りの目も気になるし、親からいろいろ言われるのが嫌じゃったんじゃな。いろいろ大変じゃのう。まあ、子どもができて、いろんな悩みが解消できたわけじゃな。

まあ、そうですね。

それは良かった。じゃあ、次の質問に行くぞ。

まあ、次の質問はイメージなので、実際にそうしてくれってことじゃないので、その点を念頭に置いといてくれ。おぬしに、今、中学生の男の子がいたとする。その子に今、聞かせてくれた本音を伝えることはできそうか? 子どもが「ねえ、なんで僕を作ろうと思ったの?」って聞いてきたらなんて答えるか? という質問じゃな。

はい、できます。自分もそう聞かされて育てられてきたし。

ほう、できるか? なるほど、ちゃんと本音を子どもに聞かせるってことじゃな。分かった。

じゃあ、次の質問じゃ。自分が中学生の頃、親から、おぬしが最初の質問で答えた内容を聞かされたとする。どう感じたか聞かせてくれ。

。。。

そりゃあ悲しいですよ。だって、親にとって都合の良いことしか言っていないじゃないですか。子どものことを考えてくれているとは思えないですね。

うん、そうか、悲しいか。自分のことを何も考えてくれていないってことが分かったからじゃな。それと、苦しい? ほう、それは、どういうことじゃ?

自分の人生は、親の老後を見ることで、それは仕方がないことで、諦めるしかないと考えたら、とても苦しくなりました。

そうか、将来を悲観したのでとても苦しくなったと。そうじゃな、自分の人生なのに、親が育ててくれたばっかりに、その見返りに親の面倒を見る契約をされているようなものじゃからな。

うん? なんじゃ、質問か? 分かった、聞いてやるぞ。

子育てにどんな目的を持てば良いのか考えたことがなかったので、よく分かりません。どんな答えが良いのですか?

もちろん、答えは自分自身で決めるしかないぞ。なぜなら、他人の答えは、「自分の考えとはここが違う、あそこが違う」と評価する立場を取りやすいからじゃ。自分でノートにいろいろ書き出してみよう。

1つの例じゃが、こんな答え方をしてみてはどうだろうか。

「あなたが、自立して自分のやりたいことをし、楽しく豊かな人生が送れるように支援したいからだよ」

こういう答えを言ったとするなら、自立とはなんぞや? を考える必要があるし、子どものやりたいこと、子どもにとって楽しくて豊かな人生とはどんな人生なのか? は、子どもに聞いたり親子で話し合わないと支援できないよな。でも、それこそが、親の役目じゃないだろうか。

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自分を作ろうと思った目的をちゃんと心に刻んで生きていきたい。

心理カウンセリングを行っています。

ストアカで講座を開いています。

自己肯定感UP 心を元気にするコミュニケーション講座 好奇心と傾聴

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