第10章 親の子育てとの違いから、正しい子育てを理解する

Last Updated on 2022年9月4日 by 高橋 秀明

~親に教えて欲しかったことと、持たせて欲しかったこと~

さあ、まず第二部で、子育てのキホンについて伝えた。聞いてみてどうじゃった?

いろいろ知らないことがありました。でも、どちらかというと当たり前のことを聞いたように思います。

そうじゃな。たぶん、そうじゃろう。特にひねった話はないと思う。

でも、自分の親の子育てとは違った部分が多いですね。

それで、第七章じゃ。ここからは、そなたが親から教わった子育てと第二部で話をした子育てのキホンを比較し、自分の判断として、どういう子育てが正解かを自分なりに考えて欲しいということじゃ。

どうやって考えていけばよいのでしょうか?

それは、違っていたところがどこかを具体的に考え、自分としての正解を出すことじゃが、それ以外に、ではなぜ親は違う子育てをしたのかを理解することじゃ。

なぜ違う子育てをしたのか?

そうじゃ、親は親なりに、何かの理由があって、そなたが思う子育てとは違う子育てをした。そなたにとって見れば、間違った子育てを親が提供していたことになる。そこに何か理由があるわけじゃな。

どんな理由があるのでしょうか?

例えば、エゴ。子どもを育てる理由として、自分の思い通りの人間を作ろうとした、自分の親から受けたストレスやトラウマを解消するために利用した、もしかしたら世間体のために育てようとしたのかもしれない。どれも、子どものためでないことは明白じゃが、そういう可能性も考えられる。

理由を明確にすることで、モヤモヤは解消できるかもしれませんが、理由を親に聞くと言うことですか?

聞いても構わないが、屁理屈であったり誤魔化したりする可能性もあり、さらにモヤモヤが増えてしまう可能性もあることを承知の上、聞くのもありだと思う。親からすると失敗した場面なので、隠したい気持ちもわかる。子どもとしては、今後の自分の成長も考え、親に聞くのではなく、客観的な視点から間違った子育てをしてしまった可能性探り、そうならないためには、何を改善することが良いのかを考えてみる方が実になると思う。

具体的にはどういうことですか?

例えば、エゴ。子どもを作ろうと思った目的が、自分が周りの人に自慢するためであれば、自分の理想の子どもに仕立てるため、なんとしてでも望みの能力を持たせるためあらゆる強制をするでしょう。しかし、それを「おまえのため」という理屈を使って、あなたの疑問に答えようとする。しかし、「おまえのため」と言いながら、子どもが自分のためになっていないことを親は知らないし、聞く耳を持とうとはしないだろう。つまり、親は元から「子どものため」とは何かを考えていなかったことになる。考えていないどころが、「自分のため」であることを隠しているわけである。あなたが、考えることは、「子どものため」をじっくり考えることで、自分が子どもに対して何をすれば良いのかを明確にすることができれば、親のエゴ及び親から離れる、つまり親離れができることになるわけである。

親が、どうしてそのような行動を取ってしまったのか、何が原因なのかをしっかり見極め、その対処上をしっかり勉強することが、自分の子どもと向き合う姿勢になるということですね。

そういうことじゃな。

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子育てを学校教育に入れることが、これからの社会には必要不可欠。

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