Last Updated on 2022年9月4日 by 高橋 秀明
~行動を変えれば、心を変えることができる~
第九章で親にしっかり反論し諭すことができる自分になったら、子育ての能力は自分の方が親よりも高いことが分ると思う。高いか低いかが問題ではなく、自分は親がいなくても自立できると思える自分と向き合えるかが問題なのじゃ。
能力はあくまで自分を意識するうえでの道具の一部と言うことですね。他には何が必要なのですか?
ここでの目的はトラウマ解消なのだから、大切なのは、トラウマを消すことにあるのじゃ。そのために単に親に反論し諭しただけでは、親を反論する対象としてみているに過ぎない。
反論できる相手をそのまま残していることになりますね。
そうじゃ。なので、次の作業となる。
次の作業ですか?
そうじゃ、つぎは、親の能力の次は、親の存在じゃ。
親の存在?
そうじゃ、親そのものの存在を自分から消すことで、親に依存する立場から退かせるのじゃ。
消すんですか?
消すというのは、しっかり親から自分が離れた存在であることをイメージするための作業じゃ。しっかり反論し、諭すことができた時点で、「自分は親と対等」という壱岐市が持てているのであれば、この章は不要であるが、もし、「まだ反論する相手」と思っているのであれば、この方法と取ってもらいたい。
具体的なやり方を教えてください。
イメージの中で、これをやってみてくれ。
- ①空に浮かぶ雲の上に乗っているイメージ
- ②そこには車が1台。この車の後ろが見えている状態。
- ③そしてその車の右後部座先の扉が開いている。
- ④さらに右の方から自分の親がゆっくりとやってくる。
- ⑤親は、後部座席にゆっくりと座る。
- ⑥後ろを振り返り、あなたを見ている。
- ⑦そして、そのまま車はずっと遠くまで走って行く。
- ⑧そして、消えていく。
さあ、どうじゃ?
なんか、親が消えた瞬間ひとりぼっちになった気分になったのですが、その後、なぜか、友人たちが笑顔で現れてきました。なんだか、悲しいのか、不安なのか、落ち着いたのかよく分らない感情ですね。でも、なんだか「自分」というものの存在が見えた気がします。
そうか、わかった。第三部は、やり方さえわかれば、いつでもどこでも繰り返しやることができる。そして、やればやるほど自信が持てるようになってくる。頑張って繰り返してみてくれ。
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