20.子どもの自分は、一致という力を持ちたかった。

Last Updated on 2022年9月10日 by 高橋 秀明

「一致」にも2つあり、「自己一致」と「共感的一致」となる。自己一致は、自分に対して思っていることと、言っていることを一致した言動を取ることで、共感的一致は、相手に配慮し、一致した自分の本心を伝える力と言うことじゃな。

目次

自己一致

自己一致とは、自分の心と自分の行動を一致させておく必要があるということじゃ。

自分なんだから一致しているのは当然じゃないですか?

本来当然のモノなんじゃが、当然じゃなくなってくるんじゃな。

当然じゃなくなってくる?

そうじゃ、なぜなら、世の中や親は、自分の心と自分の行動が一致していない教育をするからなんじゃ。「男の子は泣いちゃいけない」、「女の子はおしとやかじゃなければならない」などと決めつけ、そのような子どもを作ることによって、できる親であることを他の人に示したい、世間体を気にした自分本位な考え方が世の中に浸透しているからじゃ。

子どもの個性と全く関係ないですよね。

子どもの自主性より、世の中に合わせた行動がとれる人を作ろうとする。中学・高校・大学の入試や有名企業入社なんかも典型じゃな。その方が親にとって楽じゃし、鼻が高いからな。

どうすれば、子どもの個性を尊重した育て方ができるのでしょうか?

それは、しっかり甘えさせることじゃ。
親自身、自分が子どもの頃もっと甘えることができたら、自分はどんな力が持てたか、考えてみよう。
甘えることで自分の要求を満たすことができたら、もう満たしてもらう必要がないと思うことができ、自主的な行動を取りたい意識に変わる。
自分は、何ができる人になりたいと思ったのか? を考えてみよう。

共感的一致

子どもの頃、子どもはしっかり甘えたいと思い、表現する。
しかし、そんな子どもの行動を親は許さないんじゃな。元々、自分の心と身体(行動)は一致していたが、親が早く独り立ちさせたい、自分でなんでもできる人に育てたいと言う思いから、子どもの甘えを許さず、自分でやらせようとするんじゃ。

なんでもできる子に育てたいですよね。

すると、子どもは、自分でできる様になるが、その結果、人に頼ることができなくなり、大人になっても、他人に頼ることに恐怖感を持ってしまうのじゃ。

頼れなくても、自分一人でできたらいいんじゃないですか?

社会人になって、自分でできることは、ほんの一部しかないことが分かる。つまり、誰かに頼って、一緒にやっていかないと何もできないことが分かる。
逆に一部だけは、自分の得意として他の人に役立てることができる。それが個性というものじゃな。

確かに、自分一人でできたものってないですね。朝起きてから寝るまで、他の人が作ったものを使ってるし、会社に行って仕事を任されても、それは、会社の業務のほんの一部ですね。だからこそ、お互いに頼り合うことが大切なんですね。

自己一致できる子どもに育てるには、しっかり甘えさせる(甘やかすじゃないぞ)事が大事で、親が、子どもからの甘えに適切に応えてあげることで、共感的一致が養われることになる。
適切に対応するとは、甘えさせると言うことであり、手伝ってあげることであり、「早く一人前になれ、できるようになれ」など説教しないという事じゃ。
甘えるという行為は、「相手の状況を無視して頼ること」であり、甘える行為を繰り返し、満たされることで、次は、「相手の状況を考慮して頼ること」ができるようになるのじゃ。

しっかり甘えることができないと、将来、大人になってから、人間関係が上手くできない理由が分かりますね。

心理カウンセリングを行っています。

ストアカで講座を開いています。

自己肯定感UP 心を元気にするコミュニケーション講座 好奇心と傾聴

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次