Last Updated on 2022年9月8日 by 高橋 秀明
子どもに対して、繰り返し暴力や暴言、強制をすることで、わがままが治った、泣き虫が治った、勉強の成績が上がったと評価する親がいる。子どもにとっては、こんな苦しい状況はないよな。何年も何年も継続して、大人からしつけと称した「いじめ」を受けているのじゃから。
人によっては、「誰のおかげで、飯が食えているんだ!」「俺がいなかったら、おまえは生きていけないんだぞ」いう親もいるようです。怖いですね。
子どもは、幼少期の頃から繰り返し「しつけ」を受けるから、親の行動は正しく、自分が間違っていると判断する。親も、子どもに能力がないから間違ったことをしていると考える。正しい人間になるには、自分たちが教育しなければならないと考える。
親は、子どもの頃、親から厳しいしつけを受けたから、自分は社会人になり、結婚し、子どもがいるんだと考えます。立派な社会人になれたと考えます。部長になれたから素晴らしい人だと考えます。
自分は、親から殴られて育って良かったと自分を正当化し、子どもを殴ることに問題はないと考えます。子どもは自分の物だから、周りからとやかく言われる筋合いはないとも考えますね。
この親は、不安でいっぱいなんじゃろうな。自分の過去を振り返るのが怖いと思っている気持ちがビンビンに伝わってくる。つらかった過去を、封印しているに過ぎないのにな。片意地を張らないと、生きていけない。少しでも弱い自分を見せると、周りに弱いやつだと思われてしまう、そんな自分が許せないので、強く出るしかないと思ってしまう。
子どもに、同じような思いをさせていることに気づいてほしいですね。
子どもがトラウマを持っても、親は気づかない。周りにいろいろ言われても気づかないし、気づこうとしない、避けてしまう。そんなことはない、自分は正しい、自分はそんな弱い人間とは違うと主張する。
どうすれば気づいてもらえるんでしょうね。
よほど信頼する人から言われない限り、気づくことはできんじゃろう。
個人的に思うのは、考えが凝り固まる前に、勉強することだと思う。
第二次成長期(中学生)を抜け、社会人になるまでの間の時期じゃな。そうなると、高校生や大学生の授業の中で、勉強する機会を持ってもらうことが一番良いと考えられる。
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