5.子どもだから、受け取ってしまったという事実

Last Updated on 2022年9月8日 by 高橋 秀明

子どもは、良い子とも悪いこともしっかり親から受け取っている。
子どもは、必要だと思ったから、受け取っているのじゃが、悲しいことに、しっかり受け取ったことが間違いじゃったこともたくさんあるんじゃ。親は、適当なことを言うからな。

「お金持ちは汚いことをして儲けている」「男は浮気をする動物だ」「女はお金持ちが好き」「親は、子どもを殴ってもいいんだ」「親は、子どもを罵倒してもいいんだ」「世話をしてもらった見返りとして、子どもは親の面倒を死ぬまでみなければならない」「親が金をかけて育てた分、子どもは稼いだら返さなくてはいけない」

間違ったことを信じちゃったんですね。最初に聞いたことって、正しいと思っちゃいますよね。
親が冗談半分で言っているとか、本気で言っているとか区別ができないですよね。比較対象となる知識がないんだから。

正しいと思っていたことが、大人になってから、嘘をつかれたことが分かる。子ども自身、その時の親の行動が正しいのか間違いなのか判別する能力がなかったため、間違った考え方を学び記憶してしまったんじゃな。
記憶と言っても、単に覚えると言うことではなく、何回も繰り返されると、「当然」「当たり前」「それが普通」「常識」という心の奥底に根づいた記憶になるわけじゃ。
もちろん、1回だけでも、子どもが「なるほど」と思ったら、瞬間的に深く根づいてしまうこともある。

子どもは、親に反論する能力も自己主張する知識や適切な言葉も、持っていないですよね。
子どもは、100%の力を使って、その時できる、最大限のことをしただけだったんですよね。
親は正しい、親を信じていればいいんだと。

でも、実際は、とても大きな間違いじゃった。
そう思えると、トラウマを持ってしまったのは自分のせいではないことが分かると思う。親に育ててもらったから親は悪くないと考えるのではなく、親は自分に間違った教育をしたと考えることが大事なのじゃな。理由は第1章に書いたな。
子どもにとってつらいのは、親に嘘をつかれたということ以上に、自分が信じてしまったという事じゃな。
自分のバカさ加減を自分のせいにしてしまう。自分がその時、子どもだから仕方がないと言うことは、何歳であろうが、自分の自尊心として許せないのは誰にでもあること。
親は、そのことに気づかない。
子どもは、年齢や能力に見合った対応しかとれないのは当然じゃ。
そんなことも知らない親にこそ問題があるのじゃがな。

親には、しっかり子育てを勉強して欲しいものですね。

目次

子どもは、親からたくさんのことを学びます。正しいことも、間違っていることも。親がやっているから正しい、親が言っているから正しい。と

心理カウンセリングを行っています。

ストアカで講座を開いています。

自己肯定感UP 心を元気にするコミュニケーション講座 好奇心と傾聴

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