Last Updated on 2022年9月9日 by 高橋 秀明
~子どもの自分には、ちゃんと自分の目的があった~
この章では、3つの個人的視点のうち最も重要な自己肯定感について説明する。
「自己肯定感」というものは、本で学ぶものじゃないんじゃ。なぜなら、体験することでしか得られないからじゃ。どういうことかというと、脳で考えることではなく、心で感じることだからじゃ。
心で感じること?
そう、心で感じることによって、心に根付くのじゃ。
例えば、楽しかった体験をしたいと思ったとしよう。その場合、本を読んでもイメージはわくが、実感はできないよな。そういうことじゃ。子どもは、この実感を手に入れたいと思っているのじゃ。実感を手に入れると、当然のことのように感じ、疑問を持たなくなる。すると、この実感を前提に物事を考えられるようになるわけじゃ。
実感ができたら、「当然」「当たり前」って思えるようになり、やりたいことなら、すぐに行動したくなりますよね。
自己存在感は、自分はここに居て良いという感覚を持ち、誰に何を言われようと心の底から信じている感覚じゃ。
自己効力感は、自分にはできる力があるという感覚を持ち、たとえ失敗したとしても、次はできるという信念を心の底に持っている感覚ですね。
自己有用感は、自分は相手に役立つ力を持っているという感覚を持ち、自分の力は必ず誰かの役に立つ、という強い意思を心の底に持っている感覚じゃ。
どうしたらそのような感覚を持つことができるのですか?
それは、親が繰り返し繰り返し、心を込めて、愛情を込めて、子どもに「自己存在感」と「自己効力感」と「自己有用感」を伝えることで、子どもの心に浸透していくのじゃ。
親は、どうやって伝えていけば良いのですか?
例えば、「自分の存在感」であれば、子どもは親に抱きしめてもらうことで自分の存在感を感じることができる。他に、手をつなぐ行為もあるし、親が笑顔を見せることも大切じゃな。
他にいろいろありそうだから、是非聞かせてくれ。
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