Last Updated on 2022年9月9日 by 高橋 秀明
「自己効力感」とは、「自分には、能力や体力がある」という「意思」のことじゃ。この「意思」とは、「自分には、自分の力を発揮する意思がある」「もっと力を増やそうと思う意思がある」「『他にもっと学ぶモノはないかな?』と探そうとする意思がある」ということじゃな。
最初は、能力や体力は小さく、弱いけど、でも、自分には、小さくても力があると思える、弱くても力があると思える、という意思ですかね。自己効力感はどんなイメージを持つと、理解できそうでしょうか。
そうじゃな。例えば、コップに半分水が入っていたとき、「半分しかない」と思うか「半分もある」と思うかじゃな。
この、いつでも「半分もある」と思える「意思」が、自分の中に浸透していると、自分の能力をバカにしたり、否定したりする発言があっても、「少しだろうがちゃんとある」って自分に対して思えたり、相手に対して言えたりできる。
まだ、残り半分余裕があるので「自分の周りにあるモノをもっと吸収したい」と思えるようになるんじゃな。
(さっきのガンダムと違って、わかりやすい。。。)
コップの中の水が少しでもあった時、「自分にはある」と思うことができ、もっと増やそうと思うなら、それって意欲しかないですよね。すごいポジティブ思考ですね。そんな考えが自分の中に浸透して身についていたなら、小さなきっかけでも、動きだそう、動き出したいと思う気持ちがわいてきますね。
そうじゃな、20点だからダメと否定されたら、自己否定感が身についてしまう。自己否定感は、20点だからダメというのもあるし、100点じゃないとダメというものもある。点数が低かろうが、高かろうが、否定しているわけじゃ。否定された言葉を繰り返し聞くと、自己否定感は強くなる。そして、「どうせ自分には何もできない」「諦めるしかない」という考え方がいろんな場面で発言されるようになる。
でも20点じゃ、進学できないですよね。
そうじゃな。で、どうする?
やっぱり勉強しろと言いますね。
子どもに強要して勉強させる目的は?
受験に受かるため。
そしたらどうなると思う? 子どもは、合格するが、学習性無力感になる。
学習性無力感?
「学習性無力感」とは、イヤイヤながら仕方がなく勉強を何年も続けていると、いきなり無気力となり、何も手につかなくなり、成績がどんどん落ちてしまう状態の事じゃ。
我慢を繰り返し、コップの水があふれてしまっている感じですね。
では、どうすれば良いのでしょうか?
勉強が楽しいものであることを伝えるのが親と先生の役割じゃな。
どんな点数でもOKと伝え、さらに楽しさや面白さを伝えられる親や先生であって欲しいですね。
ワクワクした気持ちで、見聞きしたい、考えたい、行動したと思えるようになるから、そんな「自己効力感」を持ちたいと思うのは、当然じゃよな。
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